ヒラタアブ
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ウスバカゲロウが夕方ひらひらと飛んでいました。はかなげです。トンボに似ていないこともないけれど、実はかなり違うようにも思います。まず、とまり方が違う。それと、飛び方も違う。トンボはものすごく機能的というかメカニカルに飛びますが、ウスバカゲロウはなよなよと閉まりなく飛びます。そして、ウスバカゲロウは完全変態(蛹になる)ですが、トンボは不完全変態(蛹にならない)です。
ウスバカゲロウの幼虫は、神社や古い家屋の縁の下などにすり鉢状の巣を作って落ちてきたアリを捕食するアリジゴクです。色々な種類がいますが、みんな餌が目の前にやってくるまで何もしないタイプです。だもんで成虫になるまで3年くらいかかったりするらしいです。晴れて繭を作り蛹になる時、3年分の糞を宿便としていっぺんにするのです。つまり幼虫時代は1回も糞をしないというわけで。蛹は蛹のくせして歩き回ったりできるらしい。結構、不思議に満ちた生き物なのです。
萩のさきっぽに何かいないかと見てみるとアブラムシと謎の幼虫がいました。この幼虫はアブラムシのいる枝先には必ずと言っていい程いました。どうやらアブラムシを食べているようです。調べてみたところ、ヒラタアブの幼虫と判明しました。
次から次にアブラムシの体液をちゅーちゅーと吸っていくようです。アブラムシの体液などはほとんど植物のものと変わらないと思われるので、植物の汁を吸ってもいいではないか!と思いますが、きっとアブラムシの方がヒラタアブにとっては美味しいのでしょう。
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石段の所にセンチコガネがいました。
よく見ると獣の糞が落ちています。
ねずみの毛や虫のからが混じっていて
どうやら肉食獣の糞のようです。
それをズンズンと穴に引きずり込んでいきます。
2カ所に穴があってそれぞれの穴に何頭かいるようです。
このようにして、自然界の汚物は掃除されていきます。
近くにはヨツボシモンシデムシもいました。これもまた
動物の屍骸の清掃屋さんなのです。
前足はぎざぎざしていて穴を掘るのに適しているようです。
結構な早さでもぐっていきます。
右の穴の奥でちょいと光っているのもセンチコガネです。
子供の頃、センチコガネはセンチメートルコガネの略だと思っていました。
よく意味がわかりませんでしたが。
実は便所を意味する雪隠(せっちん)がなまったものだとか。
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なんとなく、奥石廊に夕日を見に行きました。
これは大正解。日常茶飯事の中の非日常。
茅原の山のてっぺんのベンチに寝転んで
空を見上げてみれば、空は想像よりもはるかに広く
美しい。そのときの感覚をことばで言うことはできないけれど、
敢えて言ってみれば「完全に澄み切った自由」「めちゃめちゃ気持ちいい〜〜〜〜」てなところ。
思わず笑ってしまいます。
空をいっぺんに見ることはできないので
寝転びながらぐるりと頭を回転させると
視界の片隅に月が見えました。空を中心にしてみると
それはすごく小さく見えました。けれども、月を中心に見据えれば
それがちゃんと大きく見えるのでした。望遠レンズや広角レンズを使うわけでもないのに、見方によって全然違って見えます。
そうこうしているうちに日は水平線の彼方へ。雲はオレンジに色づき
ありえない色で輝き始めます。
ごちそうさま。そしてありがとう。
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